環藝録

写真でつなぐ広島風物記録



風呂神社 同村にあり、地名を青とよぶ、樂音寺古神名帳に、阿保明神といふあり、按るに、神社の廢址を、氏輔呂と稱する事、他群に見ゆ、參考すべし、此址もと、大社なりしにや、今は、いさゝかの小祠なり、
藝藩通志』巻七十三 安藝國高宮郡四 祠廟

人穴の所在地としては「上ヶ原」でまとめられるものの、古墳群の南にある風呂明神が「阿保明神」と結び付けられると、「青」が古くからの地名と位置づけられる。「風呂」の名は阿保明神が廃れてからの新しい呼び名ということになるけれど、阿保明神の比定が正しければという推測なので落ち着かない。
大毛寺村提出の「書出帳」では「風呂明神」の名が載るだけで、古墳群(人穴)の存在と結び付けられることがない。

参考

かべの町かど 風呂明神社 http://emiria.chu.jp/machi/furojin.htm