環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

天水(あまず)

map:x132.475966y34.430735:hybrid:w450 同じく東区。 牛田新町四丁目の住宅地の中に清水があり、皇子神社が隣接する。背後の丘陵も団地になっている。 平成8年に屋根が奉納されており、「天水の名水」の名が掲げられている。 『藝藩通志』に「梅川清水」の…

二葉山の井戸

東区の二葉の里。東照宮奥の金光稲荷に御神井があり四角い蓋に覆われている。 古書に曰く。東照宮山の東わきを俗に風呂の谷山といい、常に水が湧き、旱魃にも絶えなかった。これは大阪の「亀井の水」によく似ているところから人は「亀井の水」と呼んだ。 山…

誓真釣井

誓真はもと伊豫の人で、天明のころ厳島に来て神泉寺の番僧となり、竹林庵に住んでいた。種々の公益事業を行ったことで知られている。飲料水の不足に苦しむ島民のため、各所に井戸を掘った。それらは今日誓真釣井とよばれている。また石段を築き、道路を石だ…

酒蔵の水

酒造用の水というと、身近なのは西条の町。 西條鶴のページにあるように、創業以来の井戸「天保井水」の碑が蔵の前の道端に立っていて、汲み上げた水が竹筒から注いでいる。 貼紙には「当社営業日・(平日) 午前8持から午後6時まで」という汲み上げる時間と…

八幡水

表参道の手水鉢の向かいには屋根付きの井戸もある。 白い円筒は密閉されて手押しポンプ式になっている。 さらに尾崎神社裏参道の入口そばにもポンプがあり、ともに「八幡水*1」と呼ばれる。 表参道入口の井戸と表裏する古い井戸。水道が敷設されるまではこの…

尾崎神社石鳥居(表参道)

標柱の次に控えている石鳥居は大正六年*1のもの。 両面に額がとりつけてあり、どちらも同じく「尾崎神社」とある*2。内側の太めの字は「常吉謹書」とあり、願主のうちの一人が筆を執ったらしい。 石工の名が刻まれるのはよく目にするが、ここでは鳶の名も。 …

橋のたもとのしめばしら

宮下川に架かる参道は「神橋」という名の石橋で、昭和十五年の紀元節の奉納。 境内側に渡ってすぐの所に標柱が建っていて、右が「治國之要」、左が「在敬神祇」。「治国の要は神祇を敬うに在り」と。 右裏面に「出雲宿祢千家尊愛*1書」左の裏に「大正八年七…

尾崎神社表参道入口

なので石段を下りた所にも「縣社」の石柱がある。 表参道ということで、「先哲香川将監翁生誕地」碑や、ほかにもいろいろと記念物が所狭しと並んでいる。 神社のある山の名が「雲近山」で、こちらがわの麓が「宮下*1」。 山に沿って流れる「宮下川」は、南の…

縣社陞格記念碑

昭和五十六年建立の由緒書に「明治初年郷社に列し大正五年将監の勲績を録し贈正五位のご沙汰を拜し次いで縣社に昇格す 神徳無窮に輝き併て世界の平和と万民の幸福を祈念するものなり」とある。 表参道の石段を登ってすぐの所に大きな石碑があり、表には「縣…

社倉總鎮守の顕彰碑

記念碑の記念碑だけでなく、尾崎神社が「藝備諸郡中社倉總鎮守」とされたことを顕彰する石碑もあり*1、表参道からまっすぐ続く道に多くの石造物が並ぶ中に、ひときわ大きな石が立っている。 裏面に由緒が刻まれ、「浅野家は安永十年(一七八一)三月十四日、…

石灯籠寄進の記念碑

百度石の隣の四角柱は、さらに隣にある石灯籠の寄進を顕彰する「芸備十六郡代官一同寄進の石灯籠」の碑。 普通、説明板かなにかで済ませるような所を、左右の面に「由緒(一)」「由緒(二)」として文を連ねていて、もとの石灯籠より目立っている。 句読点がな…

尾崎神社百度石

安芸区矢野の尾崎神社の場合、参道の脇に他の石碑と並んで建っている。特定の御利益をうたうお堂と違って複数ある用途の一つといった感じ。 そういう設置位置だからか、手前の面に四角い穴があるだけなので破損も無い。 横の面に「大正九年一月 敷石 施主 交…

楊柳観音百度石

こちらの場合、観音堂のすぐそばに穴あきの石柱があり、手前の少し離れた所(切り株のそば)に大きく「百度」と刻まれた石柱がある。 「百度」の面があるほうがお堂を向いている。 石柱自体は明治時代の設置だけれども、江戸時代の『知新集』の頃にすでに安産…

天龍坊子安観音

瑞穂神社の境内には観音堂もあり、手水鉢の隣に梵鐘もある。 百度石は昭和四年に寄進されたもの。 隣の西原の冬木神社も同じような構成。 関連 楊柳観音 文から徳へ

瑞穂神社

東原一丁目、堤防に向かって建っている瑞穂神社。永正11年*1川向こうの狐瓜木神社から分社を勧請して東原村の地主神となった。 慶長12年*2の洪水以後、戸坂と太田川で分断されるが、秋祭りには狐瓜木神社からの神輿渡御が行われた。 慶安二年*3に境内の樹木…