環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

敬信の注連柱

鳥居のすぐ後ろにある注連柱は昭和4年11月の建立とある。*1



「敬者道之根」「信者徳之蒂」という対句。一字一字が石の幅いっぱいに大書されつつ、字間が広くて読みやすい。
司馬承禎の『坐忘論』「敬信」の冒頭に、「夫信者道之根,敬者紱之蔕,根深則道可長,蒂固則紱可茂。」とある。
坐忘論 - 维基文库,自由的图书馆 坐忘論 - 维基文库,自由的图书馆 坐忘論 - 维基文库,自由的图书馆
根にあたる敬心を深めれば道という幹が伸び、蒂(へた)をにあたる信心を固めれば徳という果実となって顕われる、という感じ。どちらも目立たない部分。

右の注連柱の手前にはイチョウが茂る。

*1: