環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

西条盆地東半分

憩いの森の中に進んで、見晴らしのいい展望台から麓を望むとその方角は南にひらけている。

 

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見晴らしがいいとは言ってもここは山懐。右手前方には龍王山から連なる山塊に囲まれている。

中島篤巳広島県百名山』で紹介される憩いの森は、龍王山登山道途中の「自然の荒れ」という人工物とみなされて評価は低い。

「ルートには休憩所が、山頂には広い展望が得られるのに展望台まで設置されるという念の入れよう」(175ページ)というほどに現代の設備が余計なものに見えてしまうのは、この龍王山が持つ雨乞いの歴史との断絶を感じてしまうのだろう。