環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「國分寺」扁額

現在続いている安芸国分寺は真言宗御室派で、本尊の木像薬師如来坐像*1を安置する薬師堂正面に「國分寺」の額が掲げられている。 昨年の四月に載せた、厳島の大聖院で見られる「霊寶館」(霊宝館扁額)の額は仁和寺門跡令宜の揮毫で、この「國分寺」は前の代の…

「聖武帝遺蹟碑」

塔跡の手前右側に、東広島市教育委員会の設置した説明板があり、さらに右には昭和8年の石碑が南向きに立っている。 塔跡の発見からまもなく立てられたその記念碑は、漢字カタカナ交じりで「天平十三年國家ノ安寧慶福ノタメ聖武天皇ノ國毎ニ建立セシメ給ヒシ…

安芸国分寺跡(塔跡)

国分寺の塔跡は住宅に囲まれてさらに塀のついた壇で飾られている。 現在の国分寺の西にあり、歴史公園とは接していないものの、八幡宮の参道で繋がっている。 国分寺跡発掘は、昭和7年の塔跡礎石出土に遡る。昭和11年9月3日に「安芸国分寺塔跡」として史跡に…

「甦る広島の遺跡」6 安芸国分寺跡

写真パネルの展示で、「吉川元春館跡」や「粟塚古墳の丘」などの、整備された遺跡が紹介されている。 それらに加わるものとして、安芸国分寺とその背後に発掘後の遺跡が広がっている。 平成20年度の事業として歴史公園の整備が行われる予定で、東西の築地や…

「甦る広島の遺跡」5 西条駅近辺

山陽本線の西条駅あたりは、山陽道の宿場町としての長い歴史があって、「四日市」の宿場名は天正15年*1の秀吉滞在に遡る。 駅の正面に、「四日市宿の今むかし」という説明板とともに「国際ロータリー創立100周年記念 西國街道四日市」のプレートが設置されて…

「甦る広島の遺跡」4 広島市の遺跡

というふうに、せっかく発掘調査報告書があるならば、こうやって素人が使ってみないことには意味がなかろうと思われ。専門の人達が使うだけでは活用とは言いがたいので、半ば強引な使い方をしてみたりすることもある。 さて、展示されていた広島市の遺跡のう…

「甦る広島の遺跡」3 備北の開発

三次は広島県内の遺跡の約3分の1が集中しているそうで、 だから、何の気なしに撮った風景が遺跡の写真として使えてしまう。 風土記の丘の北口を出て、神杉駅に向かう平地は水田が広がっている。三次市街地に向って流れる馬洗*1川に、国兼*2川と美波羅*3川…

「甦る広島の遺跡」2 備後南部

「芦田川流域の古墳」と題して二つの古墳が代表として挙げられていて、福山市加茂町の「尾ノ上古墳」は古墳時代前期、福山市駅家町の「二子塚古墳」は後期。どちらも大型の前方後円墳。 また、「埴輪」の紹介には「千田*1平ノ前*2古墳」が採り上げられていて…

「甦る広島の遺跡」1 動物さがし

日数が過ぎてから展示構成を思い起こすよすがになるのが、あれこれのプリント。 ひとつは、展示品の写真を5×5マスに並べて、見つけたものに丸を付けてビンゴ*1を完成させて、さらに特定の直線上に共通する時代や材質を答えるもの。 もうひとつは、展示室の…

「甦る広島の遺跡―ひろしま歴史はっくつ―」

県立歴史民俗資料館の現在の企画展が「甦る広島の遺跡」。 公式ページ内に展示構成と展示品の写真がいくつか。 期間は、1月23日から3月22日で、始まった頃の新聞記事がこちら。 「甦る広島の遺跡」展 三次 - 中国新聞 地域ニュース その記事では「554点の出…

霧の中の日時計

資料館の手前にある日時計は、帆立貝形古墳をかたどっている。円の中央から13本の線が伸びて、その先端には丸い焼物が付いている。 文字盤は、史跡寺町廃寺跡(三次市)から出土した素弁蓮華文軒丸瓦(水切瓦)を複製したものです。 という説明がある。 帆立…

みよし風土記の丘案内図

交通手段によって入口が変わってくるわけですが、 仮に鉄道で来たとして、最寄りの駅は芸備線神杉駅。 上の案内図は東が上になっている。神杉駅から1.5kmほど歩くと公園の北口に。 この案内図は北口と新北口の分岐点に設置されていて、「神杉駅まで徒歩20分…

古墳の諸注意

そんなふうに整備された墳丘は、後付けの階段を登るものであって、それ以外の斜面に上がってはいけない、と注意を呼びかけておく必要があり、看板に4箇条の禁止事項。 古墳の斜面をあがったり、すべったりしないようにしましょう。 埴輪に登ったり、入ったり…

復元整備の工夫

昭和52年に県の史跡、57年に国の史跡になったりしつつも、見学道の老朽化が進み、地滑りや地割れ・松の立枯れなどによって遺構の損壊が目立つようになったことから、昭和60年3月に史跡三ツ城古墳保存整備基本計画を策定。隣接する史跡指定地外の公園化もあわ…

木々と墳丘の散策

ブログのデザインを変更*1すると、ダイアリーにupした写真(上)と、はてなフォトライフにupした写真(文中)の配置がはっきりと分かれるようになって、それが果たして見やすいのかどうか。*2 それはともかく、三つ城古墳とそのまわりの遊歩道が案内図になってい…