環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2011-01-01から1年間の記事一覧

石灯籠のうつし

なんらかの関連や交流があれば、有名な場所のシンボルを模したものを作って設置することで敬意をあらわす事になる。 安佐南区役所の庭にある「徽軫灯籠(ことじとうろう)」は、広島城北ライオンズクラブが平成四年に寄贈している。「金沢城北ライオンズクラ…

三之瀬の常夜燈

その、鞆の常夜燈を模したものが下蒲刈島の「蒲刈島御番所跡」*1にある。昭和52年の設置。 波止の突端左右に木製の常夜燈が置かれ、波止の奥に御番所が置かれた。(現在の蘭島閣美術館の位置) 遺跡案内 常夜燈 : 蘭島文化振興財団 公式ホームページ 文化12…

鞆港常夜燈

現在も鞆の浦のシンボル*1として著名な常夜燈が建てられたのが安政6年。東の入江に面しては「寄進西町中」とあり、西の側面に「安政六年己未七月」とある。十分な高さがあるので「年」の字も長くのびのび。 北側の通りに面して「金毘羅大權現」の額が掛かる…

石灯籠の金毘羅(真備町)

そのほか、建物をもたない灯籠の金毘羅も多い。(可部の鉄燈籠など) たまたま見かけた岡山県の例は、倉敷市真備町有井の細い川のそば。荒神社の建つ敷地の中に五輪塔や牛神など各種の石造物が集まっており、堤防への階段近くに一基の石灯籠がある。 川に向…

長生寺の金比羅大権現

神社の中の金毘羅もあれば、寺院の中の金毘羅もあり。(金毘羅大権現の本地仏は十一面観音) 河野通直追悼で知られる竹原の長生寺。 竹原観光案内「長生寺」 : きてみんさい竹原 楼門をくぐってすぐ右手に「金比羅大權現」の鳥居が向いている。「比」は「毘…

弘住神社の金毘羅神社

川内・東野とは太田川を挟んで東向かい。 口田南の芸備線沿いに鎮座する弘住神社は、さきに触れたとおり江戸時代には「北ノ庄」五ケ村の氏神として祀られていた。map:x132.493747y34.458484:hybrid:w450 『文政二年高宮郡国郡志御用につき下調べ書出帳』*1に…

ことひら・こんぴら

川内三丁目の例。前項では間違えて「琴平神社」と書いてしまったけれども、正しくは(もしくは現地の表記では)「琴毘羅」。 ただし、社号碑では「琴毘羅神社」で、石鳥居扁額では「琴毘羅社」。同じといえば同じか。 他の例を見ると、海田町上市の瀬野川に…

石工の表示

そんなふうに、「石工 人名」と刻まれることもあれば、「石工 地名 人名」*1というふうにどこの人かが明記されることも。地名なしだと地元の人なんだろうか。 川内の琴平琴毘羅神社では、2点の石工の表示が見られる。 狛犬の台座に「祇園町」(現安佐南区祇…

田中山神社と手水鉢

安東六丁目の「田中山神社」は八幡宮で、昭和44年の「田中山神社御由緒」*1によると、 この神社は上安村ならびに相田村、高取村三箇村の産土の神であり古くから一の宮と称していたが、一の宮というのは一郡の惣社でその他はすべて摂社となるが、そのような確…

東野と安

堤平神社境内の舟形の手水鉢は、昭和12年の奉納。上面に「奉納」の字があるほか、鳥居近くの側面に細字で世話人や寄進者の名が刻まれている。 名前の上に「安村」「東野」と、その人の居住地らしき地名も載っている。当時のこの場所は「三川村」*1にあたり、…

堤平神社(東野三丁目)

泉津導守神*1を祀る「堤平*2神社」は明治以降の呼称で、『国郡志御用に付下調べ書出帳』(文政期)高宮郡東野村には「黄幡」の名で載っている。石鳥居は昭和11年。 『安古市町誌』はその名称について、「太田川堤防の安全を祈願して堤平と名付けられたものでは…

堤平神社の石

石公園南西の堤防内側に鎮座しているのが「堤平神社」で、南東の川沿いから現在地に写ったのが昭和29年。しばしば洪水に襲われた太田川沿いに、現在の規模の高い堤防が設けられる。 『ふるさとの今昔(東野・中筋・東原)』(東野公民館.2001)には神社移転…

東野の石公園

胡子神社から川下へ1kmほど過ぎると川内から東野へ移り、堤防沿いには「中調子放流警報局」がある(住所は東野)。 警報局と「太田川河川敷グラウンド使用情報センター」の位置する敷地は「石公園」として整備されている。 一般の方による河川敷の利用手続き…

上中調子の堤防

山陽自動車道の高架を南に臨む胡子神社は、太田川の堤防そばに位置する。 胡子に隣接して「上中調子放流警報局」がある。公衆電話や公衆便所もあったりする、公共性の高い一角。 川内のすぐ上流には高瀬堰があり、そこからの放流の際に警報を鳴らす地点の一…

川内の中の区分

旧川内村を構成する温井・中調子は近世の村の範囲を引き継いで大字になったもの。 もちろんその中にある多くの小字によって微細な土地が示されるけれども、もっと大まかな区分けが必要な場合は「上」「中」「下」で二分・三分するのがてっとりばやい。町内会…