東西に長い蓮池公園の東南隅に記念碑がある。
一六一九年(元和五年)戦国時代の勇将水野日向守勝成は備後福山藩主として移封を命じられ 居城福山城の築造 その城下町の形成に大いなる力をつくした 特に荘厳なる天守閣の建築 広大な干拓地の造成と共に城下をめぐらす水源整備の
事業はわが国最古の水道として江戸神田・玉川上水と共に高く評価されている 上流の高崎に取水口を設け 木庄町二股よりこの蓮池に水を導き 総延長二千八百米に及ぶ水路は年月を経てなお大干ばつにも枯れることなく近代水道の敷設されるまで広い地域の農地をうるおし人々の生活飲料水として豊かな恵みをもたらしてきた
(中略)
第十一代福山市長 三好章 撰書
そして石碑の裏面には、福山市土地改良区の常務理事と、福山市蓮池水利組合世話人六名の名が刻まれていて、一九九五年(平成七年)三月吉日建立、とある。