環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

役宅ならべ

役宅*1は今で言う官舎。「頼杏坪役宅」は広島藩の三次町奉行の役宅。頼杏坪が文政11年*2から三年間、三次町奉行として現地に赴いて生活した。 諸職の役宅 安中市の「旧安中藩郡奉行役宅」は安中城内にあり、郡奉行の役宅を復元したもの。意富山市の「浮田家…

三次藩館跡

三次市三次町の中央に、頼杏坪役宅と三次社倉が残っていて、近くに「三次藩館跡」の石碑もある。 あいにくと工事中で仕切られていて近づけない状態。

みよし物怪まつり点景・百鬼青空道中

日曜日。世界妖怪会議。 客席からステージに向かって携帯を構える様はいかにも滑稽である。これが当世風の妖怪であると体を張って主張しているのかもしれない。公共広告機構か。 午後四時半、文化会館の前の人だかりに妖怪に扮した面々が集まり、ここから町…

百日目

みよし物怪まつり点景・比熊山(ひぐまやま)

昨年の8月26日、麓の鳳源寺で「稲生物怪物語」の講談があり、夜には体感登山。翌日には三次市文化会館で新作神楽「比熊山」が奉納された。 中世末期、三吉氏が比叡尾山城*1から移って城を築く。もと「日隈山」と書いたのを「比叡尾山」から「比」をとり「熊…

みよし物怪まつり点景・関連企画展

おもに「物怪プロジェクト三次」のページを参考にする。 三次市歴史民俗資料館での展示。 年 特別展タイトル 内容一部 2004 朝霧の巫女原画(レプリカ)展 原画・サイン色紙・DVD上映・絵巻と比較 2005 稲生武太夫伝-絵巻物の世界- 稲生怪談由来併絵(井丸本)・…

二階建て銀行

古い建物が、本来の役割を終えて再利用されることを指して「第二の人生を送る」などと言われる。資料館などに利用されるまでの空白期間*1があるものだが、あれは仮死状態だったのだろう。定年退職してすぐ第二の人生に移れるとは限らず、それ以前に大半の建…

二階建て村役場

石碑のもう一面には「総坪数 参拾七坪 貮階建」と書かれている。「二」と「弋」がつながっていないのが「貳」または「弍」。 古い村役場の写真を探すと、一般的なのが、寄棟の二階建てで板壁に縦長の窓が等間隔で並んで平側中央に玄関屋根、といった形。 福…

双三郡原村(ふたみぐんはらむら)

馬洗川の堤防のすぐ内側に立つ石碑は「旧双三郡原村役場跡地」。 明治二十九年八月 当 地に新築 昭和 八 年二月 下本町に移転 原村は三次郡に属し、明治31年*1、三次*2郡と三谿*3郡が合併して双三*4郡原村に変わった。二つの郡名*5に「三」が付くので「双三…

岩神渡し

「昭和47年7月豪雨」によって、三次市街地など江の川流域の被害は甚大だった。 南流した西城川に東の馬洗川が合流した地点が三次の町の中心部。 今の巴橋の北方に、岩神渡しという渡し場が設けられていた。西岸の松原には住吉神社が、東岸の大岩盤上には弁財…

厳島神社標柱(西)

さて、右の「千秋」をいじったとしても、左の文字は 「皇澤洋々洽八洲」 「平仄平平仄仄平」 なので起句と承句にできない。 では、こちらの承句はいじらなくて済むからこのままにして、 起句のほうを変えてみよう。*1 「神 聳千秋」の四文字はそのままに、間…

厳島神社標柱(東)

三次市十日市の厳島神社の標柱は大正十一年に建てられた。 右七文字が「神徳巍々聳千秋」。 この平仄は「平仄平平仄平平」。「秋」は「尤」韻。 二四不同だが二六対ではない*1。「千」を「萬」か「億」に変えればいいのか。縦長の字が続くと窮屈なので、「億…

「しめすへん」と「ころもへん」

どうにも写真の「神」が衣偏に見える。上に向かう筆跡なのだろうけど。 「衣」と「ネ」をよく取り違えられる。ことに人名を書くときに「裕」や「祐」など混乱しがち。 そのため「ネ」ではなく「示」の方が良いという声も上がる。具体例はgoogle:示偏 衣偏な…

しめすへん

「しめすへん」を「示」で書くか「ネ」で書くか。それともその中間か。 平行線を強調するなら「示」が良いし、するどい払いを見せるなら「ネ」であるし、「神」と「社」で崩し方を変えてもよいし。 写真の例の場合、「祇園町」が「ネ」である他はすべて「示…

祇園と祗園

google:祇園 祗園と検索してみると、同一ページ内で「祇」と「祗*1」の両様の表記が混ざって使われている例が多いことに気が付く。 EGBRIDGEで「ぎおん」の変換候補にも「祗園」が出てくる。語釈に 「地名。この分布は少ない。主要なものは以下の例のみであ…

祇園水門(ぎおんすいもん)

太田川放水路に祇園水門があり、旧太田川に大芝水門がある。この二つの可動堰で水量を調節し、下流域の水害を防ぐ。南岸が西区大芝(旧広島市三篠町)で、北岸が安佐南区長束(旧安佐郡祇園町)。 上流には祇園新橋があり、国道54号線のバイパス(祇園新道)とア…

河戸駅の景色

線路の上に鯉のぼり(五月だった)。 吹き流しと四匹の鯉。太田川では祇園水門の鯉のぼりが有名。 こども図書館の本のラベルはオレンジ色なので左端の小さな鯉がそれにあたる*1。同様にとなりの子鯉は安佐北区図書館の黄緑色、赤の鯉は佐伯区図書館*2、青い鯉…