環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

礒宮の「社殿再建之碑」



竹原市内の本川東側に鎮海山がそびえ、川に面した麓に鎮座するのが磯野宮八幡神社。最上段に本殿拝殿があり、中段に水神社など七社が並び、階段下の庭園に「忠孝岩」がある*1。池に取り巻かれるように天神社が参道を向いている。


階段脇に立つ「社殿再建之碑」によって、大水害によって旧社殿を失ったことと、「爾来十星霜神域が全く荒廃に任せられた」状態をのりこえて再建の醵出がなされたことが伝えられている。題字も碑文もゆったりした配置。

昭和四十二年七月九日近郷を襲った豪雨のため本殿拝殿はじめ随身門諸末社に至るまで悉く倒壊流失した(略)今新たに宮柱太敷き千木高知ります神の宮居が永世を期して造営せられたのである
昭和五十四年(一九七九)三月吉日調之
 題字 豊前宇佐神宮宮司 到津公斉書
  碑文 頼桃三郎撰 石川義毅書

wikipedia:頼桃三郎のページに「頼春水の高孫として広島県竹原に生まれる」とあるのは「春風」の誤りか。*2

*1:http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20081224/1230136682

*2:気づいたなら直せばいい、かもしれませんがね。