環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

石大人社の場合

「寛政年間」に西暦を添えるとすると「1789-1801または1800」だけれども、元年と十三年の幅は大きい。

防府市西国衙にある「馬神様」の説明板には、

寛政年代(一七九三年)此の地方に咳風邪筋の痛み神経痛で苦しむ者が多く出たため、西国衙の住民この地に神を祀り藁にて馬を作り供えたところ悉く平癒したといわれ

と書かれる。1793年は寛政五年に相当する。祀りはじめがはっきりしないためか、原因の病害がその年であったのか、ともあれ西暦を加えることで何か明言しているかのように見えてしまいがち。

新しく設置された方の英字ハングル併記の説明板も、文面は同じ。名称は「石大人*1社」が消え俗称の「馬神様」が全面に出ている。

*1:いしうど