環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

早瀬大橋

早瀬桟橋バス停の次で県道と国道が分岐して、早瀬大橋が能美島と繋がる。 昭和44年3月に起工式、昭和46年12月に竣成の橋で、トラス橋としては国内で三番目のもの。 「高潮面桁下36.0m」で、3000トンの船が航行できる。(『大柿町誌』1994第四章から)

藤の脇バス停

呉中心部から倉橋町へ向かう路線は波多見経由で、藤の脇バス停からさらに南に通じる。 田原経由の路線は藤の脇が発着点となる。こちらのバス停は海岸近くにあって、細い国道の曲がり角に位置する。

音戸倉橋線

map:x132.508678y34.14637:hybrid:w450 国道487号は江田島・音戸を経由して呉を結ぶ道で、*1 県道35号は南の音戸大橋西詰から鹿老渡までを結ぶ。 呉市営バスの路線(当時)で言うと、波多見経由が音戸東岸の国道を通る路線で、田原経由が西岸の県道を通る路線…

堀切橋

本によっては「掘切」だったりして、そのつもりなのか誤字なのか分からなかったりしてどちらでもよい感じになる。 橋の欄干を成すガードレールには、橋の名と設置年月日と県道の名が四隅に見える。下は海なので川の名は無し。 県道名「鹿老渡本浦線」(284号…

堀切

『文化度国郡志』には、遠見山の「岩屋」に続いて、「ほり切 同 壱ヶ所」とある。 こちらにはとくに外観や寸法はなく、「右岩屋弐ヶ所ハ往古乱世之節、土民隠家ニ御座候由申伝仕候」とまとめられている。「乱世」は中世の海賊のイメージだろうか。 鹿老渡の…

岩屋古墳

98.5mの遠見山の北麓に一基の円墳の横穴式石室が開口する。 町から海岸伝いの道の途中に説明板が横たわっていて、右側に平面図と玄室断面図があり、 羨道:2.55m 玄室:4.15m 玄室幅:1.63m 玄室高:1.85m 玄室上部幅:0.30m といった数値が示される。持送り…

Unknown colors

map:x132.549362y34.070791:hybrid:w450 そんなわけで、鹿老渡の開発が近世以降のこととなると、その語源は古代の「韓亭」とは別のものに求められたりする。 新見吉治「倉橋島及鹿島の古墳」*1は副題として「(鹿老渡地名考)」とあるように、倉橋島南部の古…

唐櫃

Color

「遊長門島記」は、小松原から南へどんぶらこ。 それより、又船に打のり、鹿老渡といふ處に渡りぬ、長串山尾立[人家あり小里なり]、室尾[これも亦里なり]、海越[上に同じ小里也]、などいふ所を過て、鹿老渡に到り見れば、島山のさし出たる所にて、船泊の湊な…

鹿老渡

my starship

近世に造船業が盛んだったこともあって、倉橋島の造船の起源がいくつかの地誌に記される。 日本紀や続紀に見える安芸国での造船記事を端緒にして、遣唐使船を造ったのはここであろう、さらに古く神功皇后に絡めたり、近くは秀吉絡みを押し出してみたりといっ…

桂ヶ浜

Thousands of stars

その「わが命を」などの歌をうけて、香川南浜が「遊長門島記」に一首を載せる。 八幡の祠あり、星霜物ふりたるさま、いと殊勝なり、傍に辨財天の祠あり、此處に、しばしやすらひ、古をおもひ、かくぞ思ひつゞけぬ、 いくよへて、我をや待し、小松原、長門の…

小松原の顕彰

旅立ちの唄

遣新羅使が出発するときの歌から巻十五が始まる。 三五七八 武庫の浦の入江の渚鳥羽ぐくもる君を離れて戀に死ぬべし 新訂 新訓・万葉集〈下〉 (岩波文庫) 長井浦・風速浦ときて、 三六一七 石走る瀧もとどろに鳴く蝉の聲をし聞けば京都しおもほゆ からの五首…

万葉集故地

MOON LIGHT

香川南浜は「遊長門島記」で実際に現地に訪れて、倉橋島が長門島にあたることを繰り返す。 余三十歳ばかりの頃より、長門島は、必ず倉橋島なるべしと、うたがひ思ひて、既に、秋夜長話初編に、これを書たりき、今既に三十年に近して、猶已ことなく、彼島の人…

倉橋島沿海

distance

江波島とはいっても湾内に深く入った陸に近い位置なので、同じ沼田郡(佐西郡)には小河内村や八木村も含まれる。寛文年間成立の『芸備国郡志』山川門の「江場山」の項に、 (略)潮虚なるときは則ち小艇も亦泥に粘して行くこと能わず。是れ則ち芸陽天府の国…

遣新羅使の航路

Everlasting Train

広島駅と横川駅からの電車がこの江波駅*1で終点となる、 という苦しいダジャレが出るのはおそらくはてなハイクのせい(またははてブのせい)。 電停から気象館までは500mの距離。路線図に示される位置関係とは若干異なるけれども、終点の先にある公園や工場…

江波駅

赤い華

車で気象館に訪れる場合の案内図が 広島市江波山気象館公式ホームページ にあり、トンネルを抜けてから西端の入口に向かうことになる。 入口近くの分岐は団体用貸し切りバス駐車場への道。八重桜が枝を高く伸ばしている。 園内の車道は気象館前の駐車場へ通…

公園の路傍