環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

明治9年の手水鉢


榊山神社の参道は八幡山の麓から始まる。道路を挟んで石灯籠と注連柱が並び、二基の鳥居は「八幡宮」「榊山神社」の額を掲げる。


参道脇にある手水鉢は明治9年の城之堀区の人による奉納。正面の語句でよく見るのは「奉献」や「浄水」だけれど、ここでは「五穀成就」。水道と手水舎を備えていない現状でここに水をもたらすのは天水のみ、という意味で上の手水鉢と違う役割を持つ。