環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

『藝藩通志』巻五十三 佐伯郡四

前項のように、国立国会図書館「個人向けデジタル化資料送信サービス」によって手軽に『芸藩通志』を参照できるようになっている。
送信サービス可能なのは明治40年から刊行された『芸備叢書』の版で、戦後の刊行になる「芸藩通志刊行会」版(昭和38年)・「芸備郷土誌刊行会」版(昭和48年)・「国書刊行会」版(昭和56年)の閲覧は国立国会図書館限定。*1

芸藩通志 (芸備叢書 ; 第1輯)
https://id.ndl.go.jp/bib/000000427622

内容の閲覧はほぼ送信サービスで事足りるものの、巻三のうち「安藝國佐伯郡」三の後半から四の前半まで16ページ分(白紙ページ含む)の画像が無く「欠 MISSING」と表示される。その他の巻は「目次・巻号」にリンクがあるから多分ここだけ。

その「欠」の部分は、佐伯郡三の「島嶼」「地(池)塘」*2「社倉」「産物」と佐伯郡四の「祠廟」「寺院」にあたる。津久禰島や速田神社・大頭神社極楽寺といった、佐伯郡の重要箇所が含まれる。
ということを、手元の国書刊行会版で確認した。

*1:他に、明治17年に伊藤圭介が巻四の物産部のみを写した本も送信サービスで閲覧可能

*2:国書刊行会版で「地塘」なのは誤植か元々の誤字か