環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

猫に見られる

移動中ではなく公園内などの縄張り内で座っている時は、やって来た人間を警戒するにせよしないにせよ、顔をこちらに向けて凝視する姿には余裕が感じられる。 カメラを向けたりはしますが、怪しいものではございません。江田島に立ち寄ったついでにふらりと。

地下道の猫

人の通る道の上にずっと止まっているのは落ち着かないだろうから、猫を見かける時はだいたい道なりではなく道を横切っている横顔で、 上の道路の車の往来が頻繁でやむなく地下通路を通るような姿は、その一部始終が警戒心に富んで素早く過ぎ去っていく。

堤防の猫

川の堤防上を歩いていると、内側や外側の斜面に猫がいることがあり、そんな安定しない場所で落ち着くものかなと見えることもあるが、 たいてい移動中だったり、じつは傾斜の中にちょっとした平坦があってそこに落ち着いていたリする。

猫と段差

縁石と側溝、それぞれの幅は人にとっては一跨ぎの狭さだけれど、猫が座れる幅で潜れる深さなら十分にある。 そこに落ち着くにしても別の場所を伺うにしても、周囲の警戒は怠らない。睨んだり唸ったりする。

猫の痕跡

掲示された写真の中に「道路の縁石」があり、道路の角を区切る石が残っていた。 特に掲示して紹介したいと思わせる部分は側溝に残った猫の足跡の方なのだろう。側溝として利用されていた当時もおそらく通りすがる人の目を惹く要素だったろうし、施工した人か…

材木町の遺構写真たち

現地説明会の機会を逃しても、囲いのシートに展示された写真によって東側調査区での特徴的な知見の大体が見られる。(今年調査中なのは西側調査区) 31枚のラミネートされた資料は遺構や遺物の写真のほか、発掘調査の概要や材木町という場所の解説、材木町に…

工事現場は調査現場

その平和記念資料館の工事に伴い、資料館敷地の埋蔵文化財発掘調査が実施されたのが一昨年から昨年。途中式典などで埋め戻したことも。 フェンスの白い幕に掛けられた「遺跡の発掘調査をしています」の表示は西側の現場出入り口にあった。「遺跡名」と「調査…

囲まれたピロティ

「広島平和記念資料館本館発掘調査に伴う解体等業務」では広島市のダイケン興業が施工者。 入札結果・落札情報(落札の傾向) - ダイケン興業株式会社 | 入札情報サービスNJSS 平和記念資料館本館の脚元を「仮囲いを設置しています」という表示とともに白い…

修理の施工者

その工事を請け負った事業者は大成建設。 第164回(2014年7月3日放送)|広島市広報番組 発掘!広島MAX|広テレ!Web 工期の終わり近くの平成26年7月、広島県の広報番組で工事の様子が紹介されている。 パネルに掲示された緑色のロゴマークは「CO2ゼロアクショ…

説明板諸相:修理の工程

その工事の概要が一枚のパネルにまとめて掲示されていた。 「建物概要」「工事概要」「工事工程」の三項目。写真4点は金堂では須弥壇や天井の、鐘楼では屋根と外部塗装の現状、特に色のくすみが示される。 工事期間は平成24年2月16日から平成26年8月31日。工…

金堂を囲む

鐘楼の塗装を含む、不動院の保存修理工事は平成24年から26年に実施された。 国宝金堂の周囲は白いパネルと緑のフェンスに囲まれ、上部には灰色のシートと足場が包んだ。 正面の白梅や香炉・燭台はパネルの前にあり、「国宝金堂入口」という表示とともに、完…

鐘楼堂の影

金堂の方から眺める鐘楼堂。 塗装工事とこけら葺きのふき直しで鮮明な色を見せる現状。夕日を受けて参道側から照らされて袴の白も明るく、影になる東側との陰影がくっきりと。

鐘楼堂の色

安国寺不動院の鐘楼は鮮やかに朱色。 境内の南寄りにあり、正面参道と山門の右手に位置する。 福王寺とは逆に撞木は不動堂の反対側。斜めに見れば金堂とともに映る。 上の画像が塗り直される前、下がその後。

福王寺の鐘楼

可部町綾ヶ谷、福王寺の仁王門をくぐって石段を上ると燈明杉の並ぶ平坦に出る。その左手の段上に二階建ての鐘楼がある。 本堂側の面に撞木が提げられていて、紐が下の階まで垂れている。上に上がらずに鐘を突くことのできる状態だけれどど、上に上がって餅ま…

松笠山の鐘楼

松笠山観音寺は南北に細長い平坦に本堂や祠堂が並ぶ。 西麓のいくつかの入り口から上がる参道が一本にまとまった後、鳥居をくぐって本堂と前につながる。その右手に鐘楼がある。 撞木とそれに上がる石段の位置は参道とも本堂とも離れている。またはそれらに…

上温井の観音堂

安佐南区の太田川沿いには堤平神社・胡神社・観音堂が分布する。*1 安佐大橋の上流側堤防下にある観音堂は境内が南北に細いので鐘楼の幅のそとに余裕が無い(のかまたは鐘楼が収まる土地で済ませたのか)。 南から進んだ人はすぐ鐘を突ける面を見ることにな…

宝土寺の鐘

尾道市東土堂町の宝土寺は山陽本線にほど近い高台の上にあり、踏切の先からまっすぐ山門への石段が迎える。 山門から左に曲がると神社へ、右へ曲がると宝土寺本堂へとそれぞれ石畳の道が続く。 途中、鐘楼へ通じる道が分かれている。鐘楼の土台はほぼ平坦で…

明善寺の鐘の位置

吉田町相合の明善寺は浄土真宗。『芸藩通志』相合村絵図には社倉の向かいに「道場」として載っている。 本堂と鐘楼の間に車一台分くらいの舗装された道路が横切っている。鐘楼の土台脇の石段は道路に接しない面設けられている。やはここも本堂から上り下りす…

照林坊の鐘の向き

三次市三次町の照林坊は東に山門を構えていて、西へまっすぐ本堂に通じる。 鐘楼はその参道から見て左手、境内南の墓所手前にある。撞木が南にあるので参道に向かって鳴らすイメージ。土壇に上がる小階段は本堂のある西に面している。

行き帰りに見上げる鐘

大崎下島西南の集落の大浜は山懐に長福寺(釈迦如来)・奥の院に登光寺(六つ手の観音)を構える。 長福寺の石段は左右を石垣に挟まれ上を鐘楼がかぶさる。 参道の同じ高さや天井に鐘がある場合は、参拝者に鳴らしてほしいものと捉えられるが、楼の上や参道とは…

行きと帰りの鐘

中国観音霊場の第十四番札所が大聖院で、第十三番が三滝寺。 参道の途中に鐘楼があり、入口寄りの路傍には「鐘のつき方」の立て札がある。既存の札に被せるように白い板で強調してある。連打しないようにと。(写真は平成19年) 本堂寄りの柱には「帰り鐘は…

鳴らさない鐘

特定の儀式で使われた鐘は、鳴らす機会をなかなか持たないまま次第に鳴らしてはいけないものになっていく。千光寺の鐘*1には「非常の鐘です」と念押しされる。 さらに時を経て文化財として貴重になると、鳴らせる設備に置かれることなく保存・安置される。実…

平和公園以前

中区中央公園の「平和の鐘」は昭和24年の第三回平和祭で使用されたもの。高い柱の上にあるものの、周りの木々の方が高かったり子供図書館前の数多のモニュメントに紛れてひっそりとしている。 説明板が文中で誇るところは、広島銅合金鋳造会が「焼け跡から集…

警鐘の役目

寺院や神社以外でそういった小さい鐘を見かけるのは、消防団の警鐘台の上。 安芸高田市消防団*1の警鐘のように頑丈な柱の上で現役のものもあれば、 北広島町消防団第十四分団(豊平町下石)のように、現在では撤去されているものもある。(と、Googleストリート…

鐘のある仁王門

北広島町の古保利薬師は収蔵庫(本堂跡)の前に仁王門を構える*1。 門をくぐると中央の天井に喚鐘が吊られている。小さい鐘なので字も小さいが、「山縣郡古保利山 福光寺什物」とある。 *1:http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20140206/1391708156

可部で造られた鐘

その大林神社の梵鐘は大正12年のもの。池の間の四面とも文字で占められている。 一番大きな文字列は「可部町 奉納者 二宮初蔵」の奉納者名。 現可部南(可部駅近く)の二宮産業初代。撞木のあたる面を表とすると、隣の「大林八幡神社什物」と併せて奉納者と対…

綱と撞木

両延神社のように、大晦日や秋祭りで連続して鐘が突かれるくらい大きくて頻度の大きい撞木には鉄の鎖と輪で頑丈にする必要があるが、やや小ぶりな鐘・撞木・鐘楼ならば綱・ロープでも大丈夫か。 旧三入庄では三入八幡の鐘が大きい物とすると、北方の大林神社…

撞木と鎖

小山の中腹に立つ鐘楼の山側に撞木が提げられている。 二点を鉄の鎖で吊るし、真ん中よりも鐘に近いあたりに持ち紐を垂らす。 奉納者の名が右側面に表示される。普通、どちらに構えるのだろう、左に構えて打てば名前が見える。