環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

元柳町の説明板

天神町とは材木町を挟んで反対側、本川に面した小さな町が「元柳町」。現在の国際会議場の北西部、本川橋よりは南の区域。 城下町の東部(現在の南区稲荷町)に新たに「東柳町」ができたことで「柳町」から「元柳町」に変わる。 英文説明では「Motoyanagi-ch…

天神町の説明板

資料館東館より北側、祈念館あたりまでの元安川沿いが「天神町北組」にあたる。 資料館そばに「旧中島地区 天神町」の説明板が設置されている。「国際ソロプチミスト平和広島 2008年寄贈」とある。 右側が町の経歴の説明文で、左側が新旧の状況を示した地図…

市内の旧地名

(つづき) 全部の記事は繋がっているから、つづきに決まってはいるのだけれど、単体のページで見られてしまうことを思うと、遡ったほうがいいというのりしろが要る場合も。 これらの寄進者の町名の中には、「西引御堂町」など、現在では使われていないもの…

廣島の町名以外

(つづき) 町名の後に「菓子商」と業種を書く「榎町」の例があるけれど、多くの場合町名と人名のみ。 町名なしでも施設名だけ書かれる場合が、「廣島旧青物市場」と「廣島東遊廓」。 明治34年の『廣島商業地圖』*1には、榎町の西隣に「青物市場」、東隣に「…

「廣島○○町」

同じく福王寺山四国八十八ヶ所。 旧城下町一帯が「広島市」となったのが明治22年*1。それ以前は「広島区」や周辺の「沼田郡」「安芸郡」の町村にあたる。「廣島船入村」とかの「村」表記も、厳密には市の中の大字なのだろうけど慣用的なものだろうか。 「廣…

福王寺山上の四国八十八ヶ所

下野岩太『郷土史話第十集 福王寺散策(上)』(1986)の年表に、 「一九〇一〜一九四二 境内御影堂前を第一番とする四国八十八箇所を金亀池を中心に山上に構築」 とある。その間の住職は三十三世から三十六世に亙る。 石仏にくくられた鉄板に四国の寺院の本…

石州街道から大師坂への分岐

てな感じで、その辺りのたいがいの史跡は、web上の「かべの町かど」を参照するのが先決となる。 map:x132.512884y34.536854:hybrid:w450 地蔵河原一里塚のすぐ北にある福王寺へのしるべ石についても、 福王寺へのしるべ石 をあたればいい、のだけれど画像が…

一里塚跡の保存

現在の可部九丁目、九品寺・下町屋にわたる南原川西岸一帯を「地蔵河原」というが、一里塚と地蔵堂のある辺りは元「上町屋村」にふくまれる。流路変更のなごりか。小字名(小名)「シモコノ」は「下小野」「下木野」「下此」の表記がある。 可部町ヨリ浜田往…

九品寺の地蔵堂

九品寺地蔵堂は若宮・荒神と並んで東を向いている。北側側面には消防器具。 手前の道路に面して説明板があり、市の重要文化財「木造地蔵菩薩立像」が紹介されている。 指定されたのが昭和50年*1、可部町編入の三年後のこと。現在の説明板は平成12年*2に更新…

九品寺という村名

同じく寺院名が村名になっていた「九品寺*1」は、福王寺山の東方、現在の可部トンネル*2北口近辺にあたる。 もと「下南原村」といい、のちに「九品寺」を村名としたという。大毛寺と同様に、長禄4年の福王寺縁起に「綾谷 九品寺 大毛寺」があらわれるのが古…

大毛寺(おおもじ)

福王寺山の南西斜面と螺山の北東斜面が大毛寺川を挟む一帯が大毛寺*1(旧大毛寺村)で、市街地部分はのちに亀山・亀山南となる。 map:x132.496533y34.527172:hybrid:w450 その昔「重吉*2村」が「大文字村」に改まり、「大毛寺村」の字に変わったとされ、村内…

大畑川・大毛寺川

「前勝木川」が、大毛寺川のうちの勝木にかかる区間のみに通用する呼び名だとすると、「大畑川」は、集落名「大畑」*1が所在する綾ヶ谷に限らず広く用いられる呼び名であった。 一、谷川 二筋 大畠谷川 上谷和山ヨリ流出当村ノ内十二丁流下勝木村エ入申候 小…

表勝木・前勝木

国道191号の通る「遠坂*1峠」の東西の広い地域が「可部町勝木*2」で旧「勝木村」に相当する。そのうちの大毛寺川周辺は「亀山」八丁目・九丁目になり、峠の南部*3は住宅団地になって「亀山西」一丁目・二丁目になっている。 峠の東側、大毛寺川が北の「綾ケ…

大毛寺川支流の砂防

土砂災害と砂防 にあるように、広島県の地質のために多くの渓流に土砂災害の危険がつきまとう。加えて、放置された倒木が流される危険もあって、上のページには、砂防堰堤が流木をくいとめている写真が載っている。 広島市/安佐北区の小学校区の洪水ハザード…

金亀橋

義経橋の200mほど上流には「金亀*1橋」が架かっている。 義経橋と同時期、平成15年12月に竣工。 福王寺団地などの住宅地への入口であるとともに、さらに山の上の金亀山福王寺に向かう車道の一つでもある。 *1:きんき